U-39俳句大会2016

平成28年1月16日(土)鹿児島市の谷山サザンホール第二会議室で行われた本大会が終了致しました。

各賞受賞の方、誠におめでとうございます。

平成28年1月16日(土)鹿児島市の谷山サザンホール第二会議室で行われた本大会が終了致しました。

各賞受賞の方、誠におめでとうございます。

大会賞

本棚に故郷の柚子を並べ置き       西川琢

 

南日本新聞社賞

しゃぼん玉しあはせもののなやみごと   野口沙魚

 

南日本放送賞

掃納書を手にいつしか夕日射す      後藤滝弥

 

扇屋賞

冬の月一樹を蒼き影とする        高瀬川もか

 

南九州ファミリーマート賞

マンゴーを噛んではじける祖母の情    日高七瀬

 

鹿児島県部会長賞

おしゃべりも歩みもやみぬ冬銀河     鮫島悠子

 

優秀賞

冬日差電車に揺られ街望む        漣波瑠斗

 

受験生初日背中に登校す         前田友和

 

冬晴れや漁船に乱れ無き並び       田中憂馬

 

笑ふたび八重歯覗きて雑煮膳       今野浮儚

 

湯豆腐をつつき深夜の長話        小牧つむぎ

 

寝袋にスナック菓子とオリオン座     石島圭一郎

 

数尋ね作る雑煮は数足りず        松浦由佳

 

太りゆく嘘のかたまり雪だるま      北大路南天

 

寒紅の人と覚えし上司かな        徳勝野乃

 

冬木立風と踊りて騒々し         坂本頼温

 

 

予選通過作品

木犀の匂ひ女を捨てる夜

飼ひ犬のつめたき餌へ米混じる

始発までダーツに過ごす年忘

しやぼん玉しあはせもののなやみごと

鷹一羽塔に爪立つ星の夜

イヤホンをはづし聞こえる秋の風

酔ひ醒めてふと水仙の香りかな

猫柳魔法の杖として遊ぶ

連星のやうに友ゐる冬日かな

受験生初日背中に登校す

笑ふたび八重歯覗きて雑煮膳

山眠るソーラーパネル広げつつ

欲を捨て翳りを捨てて年明くる

告白の為の冬晴迎へけり

湯豆腐をつつき深夜の長話

露食むや牛の睾丸寒さうに

凍鶴の宙に読点打つ如し

冬晴や漁船に乱れ無き並び

本棚に故郷の柚子を並べ置き

太りゆく嘘のかたまり雪だるま

手作りの弁当抱いて初電車

冬日差電車に揺られ街望む

寒紅の人と覚えし上司かな

寝袋にスナック菓子とオリオン座

行く手には虹の出さうな空のあり

冬の月一樹を蒼き影とする

悴みてなほも励まさるる夕べ

おしゃべりも歩みもやみぬ冬銀河

隣人を見つつ一礼初詣

お年玉笑顔でもらう小さな手

数尋ね作る雑煮は数足りず

はく息が溶けるは白く冬の空

冬木立風と踊りて騒々し

オリオンや街灯の下我一人

綿入を借りれば母のぬくもりが

掃納書を手にいつしか夕日射す

元日に五円を握り並ぶ背よ

手荒れせし君の撫でたる我が髪よ

マンゴーを噛んではじける祖母の情

 

(順不同)

 

 

 

 

 

 

 

開会式
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俳話
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吟行会
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表彰式
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表彰式
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集合写真
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