U-39俳句大会 2014

平成26年3月23日(日)に鹿児島市勤労者交流センター和室(キャンセビル7階)で行われた本大会が終了致しました。

各賞受賞の方、誠におめでとうございます。

大会賞

あいうえお斜めに書けて七五三      宮迫和歌菜

 

南日本新聞社賞

ウインクをして大試験へと消ゆる     織田亮太郎

 

南日本放送賞

気まぐれな気持ちゆらめく焚火かな    漣波瑠斗

 

扇屋賞

助手席を通りて届く春の風        有川竜平

 

南九州ファミリーマート賞

春の灯の老舗に並ぶ写真かな       森本きよ

 

県部会長賞

春寒や肉うどんなほ薦められ       田中憂馬

 

優秀賞

大胆に眠る父あり春炬燵         笹岡大刀

 

鶴唳のにぎはひ胸に旅支度        片野田智美

 

陽だまりに金木犀を追う窓辺       別當祥乃

 

青空に高く舞ふ鶴矢の如し        有馬海渡

 

寒空に手伸ばし描く三角形        田中愛子

 

古道や紅葉に染まる夕日の緋       掌門

 

 

予選通過作品

小さき手の迷うピアノや初稽古

日がさして思わず足止め日なたぼこ

気まぐれな気持ちゆらめく焚火かな

春雨のか細き音に目を覚まし

キャンパスへ香る山茶花道しるべ

魂を揺さぶりに来る花の冷え

助手席を通りて届く春の風

春雨や傘も持たずに風邪を引く

国の名を変える投票山笑う

冬の野の荒涼たるに色描かん

毛糸編む祖母の手見れば皺深く

冬の月目が合い伴に歩きけり

冬の朝丸まる猫と見つめ合う

春の灯の老舗に並ぶ写真かな

イヤホンに流れる音色と月明かり

ホットラテひとあし先にさくら舞う

彼を待ち吐く息白く空に消ゆ

花筵訛りの抜けぬ友をりて

単語帳どこでも片手に受験生

春の灯の並ぶ仮面の小路かな

つり人の船の上には春の月

白い息かじかむ手には参考書

あいうえお斜めに書けて七五三

凍る手に彼の温もりしみわたる

厚着して外に出てみる暖かい

見上げれば吾子の手サイズハクモクレン

春光や列車で立てる旅予定

なみせんの水脈きらめきて春浅し

凍てる夜の君の靴音時刻む

陽だまりに金木犀を追う窓辺

朝露に濡れる自転車風を切る

下町に洋風扉冬浅し

眼帯に欠けたる笑顔春の雨

春睡や蛍光色の無きページ

初夢に富士こい唱へ床につく

初日の出まだ来るなよと山登る

フィアンセと君呼ばれる日春立ぬ

春の川夜だけうかぶお月さま

鶴唳のにぎはひ胸に旅支度

大胆に眠る父あり春炬燵

桜咲く報せ届くる友の声

梳き雲に気持ちもそぞろ春の空

春寒や肉うどんなほ薦められ

古道や紅葉に染まる夕日の緋

無垢の笑み稚児の目線に木瓜咲きぬ

ぶらんこに長い睫毛の未亡人

暖かな夜空にうかぶ春の月

バスの窓見える景色はススキ原

外眺めまだかまだかと雪待つ子

ウィンクをして大試験へと消ゆる

寒空に手伸ばし描く三角形

春近し空いつぱいの朱雀門

マスクした貴方の顔に笑顔見る

目覚ましを止めての朝寝繰り返す

青空に高く舞う鶴矢の如し

餅をつく祖母の手白く温かく

春風や艶めく髪の乱れおり

土壁に耳の跡あり黄砂降る

春満月天文館に上がりけり

たんぽぽとこれからの未来探そうよ

 

(順不同)

大会の様子
大会の様子
大会の様子
大会の様子
大会の様子
大会の様子
各賞
各賞
表彰式
表彰式
表彰式
表彰式
表彰式
表彰式
集合写真
集合写真