U-39俳句大会 2013

平成25年3月24日(日)に鹿児島市勤労者交流センター和室(キャンセビル7階)で行われた本大会が終了致しました。

各賞受賞の方、誠におめでとうございます。

大会賞

春風や色の増えくるラッシュアワー    高瀬川もか


南日本新聞社賞

桜咲くせはしき日々をふととめる     丸野宏夏

 

南日本放送賞

窓越しに銀杏黄葉の印象派        屋敷尚紀

 

扇屋賞

ぶらんこや児の柔らかき髪薫る      宮迫和歌菜

 

県部会長賞

ていねいに大吉仕舞ふ初詣        阿久根利子

 

優秀賞

犬までもこたつに入る厳し冬       松山もも子

 

サラダ色天道虫の留まる草        飯山文香

 

湯豆腐のぬくもり伝う皿運び       椛山玲佳

 

澄んだ空想いよ届け猫の恋        安田 誠

 

足音に心つられし初午祭         西村 文

 

山桜水面に映る薄明かり         植村ゆうみ

 

春の日に胎動感じ洗濯す         久保幸子

予選通過作品

春近し母の手かりて入院す

窓越しに銀杏黄葉の印象派

日を仰ぎ竿たらし待つ春の海

雪が降り積もることなく地が濡れる

早梅を産土神に供へけり

寒いねと家路をたどる冬の海

星空を眺めて帰る冬の星

寒空を仰いで一人吸う煙草

犬までもこたつに入る厳し冬

永き日やドーベルマンのよろめけば

サラダ色天道虫の留まる草

冬海にただ饂飩喰ふ渡し船

冬の日を浴びつつ祖母の死をしるや

ていねいに大吉仕舞ふ初詣

窓越しに春待つ私昼寝時

湯豆腐のぬくもり伝う皿運び

澄んだ空想いよ届け猫の恋

桜咲くせはしき日々をふととめる

月冴ゆる徒歩四分の遠かりし

大枯野街の灯りの遠かりし

城下町ぶらんこずつと漕いでいる

ぶらんこや児の柔らかき髪薫る

白木蓮産声太き二男かな

春風や色の増えくるラッシュアワー

マネキンの顔朗らかに春ショール

廃線はまつすぐに伸ぶ春浅し

早朝に車洗ひし水温む

足音に心つられし初午祭

風の中薄目を開けて春を見る

小春日に座つて居れば照らす青

山桜水面に映る薄明かり

轟々と祈りを描く鬼火焚き

ゴールまで歯を食い縛る冬の雨

玻璃越しに母と見てゐる春の星

茶畑の隙隙満たす花菜かな

人間の知恵故の闇蕗の薹

掴めずに金銀春の海に在る

春の日に胎動感じ洗濯す

梅の花遠くに眺め散歩する

立春のドアから入る光かな

 

(順不同)

大会の様子
大会の様子
大会の様子
大会の様子
表彰式
表彰式
表彰式
表彰式
表彰式
表彰式
集合写真
集合写真