U-39俳句大会 2011

平成23年3月26日(土)に鹿児島市勤労者交流センター和室で行われました。

各賞受賞の方おめでとうございます。

大会賞

新米の炊き出しむすび大ぶりに      野口英一郎

 

南日本新聞社賞

和太鼓の地鳴りに猛り春の山       小園奏美

 

南日本放送賞

足元に花散らばりて梅あかり       有川定吉

 

扇屋賞

コンサート果て春の星仰ぎけり      阿久根利定

 

県部会長賞

早春に息弾ませて駆け回る        上村佳奈

予選通過作品

ひらひらと舞い散る雪やすぐ溶けて

背伸びして届かぬとんぼ鰯雲

高校の理科の呪文を唱え春

湯冷めをし焦る心を引き締める

粉雪の舞い散るままに試験の夜

木枯と信号待ちを嫌う朝

向日葵と並び輝く笑顔かな

早春に息弾ませて駆け回る

雪兎並べ眺むる桜島

新米の炊き出しむすび大ぶりに

茶の湯気に眼鏡曇りて冬ごもり

卒業の呼名に浮かぶ君の顔

晴天に羽衣掛けし梅の花

黄葉無き枝より判る風の道

曇天にうつむき歩く梅の花

自転車の背に火山灰迫るごとく春

降り積もる雪の路上で単車押す

寒明けて足音聞きし下る坂

春の風邪ほほを赤らめ眠りたる

和太鼓の地鳴りに猛り春の山

肉取った豆腐取ったと鍋囲む

我が犬の半目になりて日向ぼこ

猫の子や顔の二倍の大あくび

靴の跡猫の足跡春の泥

雪だるまもったいないと写メをとる

木枯やあかめる頬と白い月

春恋し手の平合わせ息を吐く

菜の花の甘い香りに癒される

定期券忘れたたずむ冬の朝

まじろげぬ程に春月懸かりけり

コンサート果て春の星仰ぎけり

ふらここにのりて笑顔の花が咲く

春光に君を見つけることはやく

手袋をつけても痛し冬の朝

電車降り白梅燃ゆる同じ道

露天湯のひょいと顔出すきぎすかな

足元に花散らばりて梅あかり

冬日和洗濯物の並ぶ道

小春日に洗濯干すは夢の中

身も縮む冬の闇夜の帰る道

 
(順不同)
大会の様子
大会の様子
大会の様子
大会の様子
表彰式
表彰式
表彰式
表彰式
閉会の言葉
委員長の挨拶