U-39俳句大会 2015

平成27年1月17日(土)鹿児島市の谷山サザンホール第二会議室で行われた本大会が終了致しました。

各賞受賞の方、誠におめでとうございます。

大会賞

たましひに傷あるらしき蝶凍つる     佐々木紺

 

南日本新聞社賞

手のひらに舞い降り香る六花       大村愛里

 

南日本放送賞

暖房や大事な話あると聞き        森本きよ

 

扇屋賞

転がったおでんの卵箸で割る       有川竜平

 

南九州ファミリーマート賞

三世代並び教はる雑煮かな        入田裕夏子

 

鹿児島県部会長賞

従姉妹らと映画を真似て雪散らす     祐徳美耀子

 

優秀賞

夕立に窓閉め回るお留守番        別當祥乃

 

冬の星ひとつ背負ひて旅立ちぬ      高瀬川もか

 

神様がいないいないと嘆く蝉       日高裕之

 

寒禽の戯れに飛ぶビル間かな       田中憂馬

 

絵馬揺らぐ高さに絵馬を掛け初春     三島ちとせ

 

指揮棒の先に集へり春の色        今野浮儚

 

春風に吹かるる髪ぞ清げなり       大西一成

 

外套を脱げば鎖骨の色気哉        叢草

 

 

 

予選通過作品

冬の星ひとつ背負ひて旅立ちぬ

息白し想ふ心に待ちわびし

転がったおでんの卵箸で割る

晴れてくれ霧のえびのをバイク駆る

絵馬揺らぐ高さに絵馬を掛け初春

陽だまりのごとく銀杏が枝染める

冬帽子常より深く被りをり

寒月や影青く染め我一人

たましひに傷あるらしき蝶凍つる

寒禽の戯れに飛ぶビル間かな

去年今年白髪未だに増えずとも

年賀状枠からはみ出す数字かな

バス停に蜜柑匂ふや親子連れ

手を繋ぐ紅と藍の冬帽子

冬の月寒さに揺れし恋心

温もりは画面以上の年賀状

焼藷の歌口ずさむ帰り道

モニターに兄の顔出て初笑

夕立に窓閉め回るお留守番

神様がいないいないと嘆く蝉

三世代並び教はる雑煮かな 

悴みて指切り交はす女学生

従姉妹らと映画を真似て雪散らす

外套を脱げば鎖骨の色気哉

春風に吹かるる髪ぞ清げなり

指揮棒の先に集へり春の色

しがらみのほどけゆくなり洗ひ髪

暖房や大事な話あると聞き

手のひらに舞ひ降り香る六花

派出所のいつもの朝や冬の街

 

 

(順不同)

 

 

 

 

 

 

 

本選の様子
本選の様子
吟行会
吟行会
吟行会
吟行会
表彰式
表彰式
表彰式
表彰式
閉会の挨拶
閉会の挨拶
集合写真
集合写真